ドットツリープロジェクト
職住セットで賃貸 移住促進で活性化狙う 伊豆市に完成 /静岡
毎日新聞2016年3月17日 地方版

9完成間近のドットツリープロジェクトのオフィス棟(中央平屋)と住宅棟=伊豆市修善寺で

 一体で作った住宅とオフィスをセットで貸し出し、入居者同士の融合で新たなビジネスを作り出そうという伊豆市の民間事業「ドットツリープロジェクト」の完成式典が19日にある。「伊豆への移住・定住や、商売の力による伊豆の活性化につなげたい」と関係者は意欲を燃やしている。

 同市修善寺の国道136号近くの約2300平方メートルの土地に、中央にオフィス棟を、周囲に住宅棟を建設。約15平方メートルのオフィスと2LDKの住宅をセットで貸し出す。家賃は月額13万5000円。視察を受け入れるなどすれば家賃の減額もある。12軒のうち10軒の入居者が決まった。

 同市の建設資材販売業の古藤田商店と、NPO法人サプライズが協力して手掛けた。狙いは伊豆の活性化。入居を1業種1社に限定したのがミソで、入居者同士が競合せず、互いに仕事を融通し合える環境を作った。伊豆半島の真ん中に点(ドット)を打ち込み、木(ツリー)が広がり実が実ることをイメージしてプロジェクト名を付けた。

 サプライズの飯倉清太理事長(46)は「仕事の場がないから伊豆の人口は減っている。それなら職住接近の仕事をする場を作ろうと考えた」と説明。「普通の賃貸物件ではなく、全体で総合商社的なものになることを目指した」と話す。

 また、古藤田商店の古藤田博澄社長(52)は「単純な物件では見向きもしない創造力豊かな先端的な事業者が集まった。入居者には古藤田商店のヒト・モノ・カネは最大限提供する」と説明。「建物の完成は通過点に過ぎず、これからがプロジェクト本番。商いの力で伊豆の活性化を図りたい」と意欲をみせている。

コメントを残す